活動を開始して今年で23年になります。赤い羽根共同募金は、私たちの活動にとって縁の下の力持ちであり、これまで活動できたのも活動に対する資金での応援、そしてその背景にある顔が見えないたくさんの方のお気持ちのおかげです。                                                       

 日々の活動は公的機関からの援助を受けることなく会費で運営しています。会員のみなさんの年齢も症状も異なる中、ひとり一人に寄り添う支援を行うためには、その方をきちんと知り、その方に合ったサービスを提供することが必要です。

 平成18年、座位が取れないお子さんのための椅子や机、コミュニケーション用の教具を購入させていただきました。平成19年には、記録用にパソコン、ビデオカメラ等、そして平成24年には検査用具を購入させていただきました。平成25年以降は、「障がい児に関わる支援者(教職員、保護者等)のスキルアップのための事業」として、障がい等により学習に困っている子どもたちに直接サービスを提供するだけでなく、広く障がい児・者に関わる支援者のスキルアップを図ることをねらいとして年2回のセミナーと年4回のミニセミナー(茶話会)、実習の受け入れ等の活動でご支援いただいております。

 長い間、子どもたちとの学習を行う中で学んだノウハウをたくさんの方に伝えていくことが任務と考えています。学習内容は多岐に渡ります。年齢も様々なので、文字の覚え始めのお子さんから大学受験生、就職している方等その置かれている環境も様々です。伝えていく内容は山積みです。その中で多くの方が困っている内容をテーマに、年2回のセミナーを開催しています。毎年、同じ時期に開催することで少しずつリピーターも増えています。

 新しい内容を提供するためには、職員が協議する時間と作業の時間がかかります。良いものを提供できるよう、活動にご理解いただき今後ともご支援いただけますようお願いいたします。私たちスタッフにとって何より、お子さんと保護者の方の笑顔が活力です。悩んで辛い思いをする子どもたちや教え方に困る支援者や保護者の方がたくさん笑顔になってくださるよう、これからも頑張っていきます。

やまぐち発達臨床支援センターやまぐち発達臨床支援センターやまぐち発達臨床支援センター